COVID-19関連情報~職場のメンタルヘルス対策について~
中国における新型コロナウイルスの発生が報道されてから約2ヶ月が経ちました。
連日報道されておりますように、いつ終息するか不明瞭な状況であるばかりか
マスクの供給不足や、フェイクニュースによる紙製品の買い占め等が発生しております。
こうした「非日常的な状況」は、人々の不安をあおります。
心身ともに健康な人であったとしても、一時的にメンタルの不調を呈しやすくなります。
これは「非日常的な状況」から生じる正常な反応とも捉えられます。
ただし、このような不安やメンタル不調が「長期間」続いた場合、
不眠やうつ病など精神疾患の発症に影響を与えることもあります。
ご自身のメンタルヘルスだけではなく、
従業員・職員の皆様のメンタルヘルスを維持するために、
管理監督者・人事労務担当者の方には、この時期、特に
「気づき」「声かけ」「聴く」「つなぐ」を実践していただきたいと思います。
以下、各ポイントについて、改めて簡単にご紹介いたします。
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■「気づき」・「声かけ」のために
従業員・職員の方の気分の状態を行動や様子から観察し、
いつもとは違う様子が見られたら、積極的に声を掛けます。
不安が高まっているときによく見られる行動・様子は以下のようなものがあります。
◎普段と比べて、落ち着きがない。ソワソワしている。よくしゃべる。
◎普段と比べて、イライラしている。神経質になっている。
◎非合理的な(客観性を欠いた)思考をするようになる。
◎ちょっとしたことでも、心配するようなる。決断するのが遅くなる。相談が増える。
◎普段と比べて、疲れた様子が見られる。元気がない。
◎自信がない仕事や作業の進捗状況が好ましくない。回避しようとする。
◎普段と比べて、体調が悪い。(頭痛、腹痛、吐き気を訴えるなど)
■「聴く」ために
従業員・職員の方が「安心」して話すことができる場を作ります。
例えば、ドアのある会議室、診療室、面談室などです。
他の人に話の内容が漏れないよう留意します。
※不安が強い場合はハラスメントに対しても敏感になっている可能性があります。
ご本人の意思を聞いたうえで、ドアを開放するかしないか決めても良いかと思います。
相手に対して「そんなことが不安なの?」といった言葉や
「そんなことを気にしていたら、これからやっていけないよ」といった言葉を
掛けないように、注意してください。相手の不安を軽視しないことが大切です。
■「つなぐ」ために
話を聴くなかで、相手の「普段の状態」とはかけ離れている言動が見られたり
不眠や気分の落ち込み、身体症状が2週間以上続いてることが確認された場合、
産業医や産業保健スタッフとの面談を勧めてください。
その際、どのような手順で面談を申し込めばいいか、相手に伝えることができるよう
相談窓口の使い方を事前に調べておくことをおすすめします。
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株式会社ヒューマン・タッチの【コンサルティングサービス】では
臨床心理士・産業カウンセラーなどが
従業員、職員の方に対して面談(対面・電話)を行うことが可能です。