心がラクになる!「考え方の癖」を知り感情を落ち着かせる12のヒント【コラム#112】
【ヒューマン・タッチ レター vol.112】
みなさん、こんにちは。株式会社ヒューマン・タッチの森川です。
前回は、個人の特性の内「生活習慣」特に「眠り」と「疲労」について お話しさせていただきました。
今回は「考え方の癖・特徴」について話題とさせていただきます。
「感情」を生み出す「認知」
カウンセリングルームや病院で話をおうかがいするとき、 多くの方がまず最初にお話になるのは「感情」ではないでしょうか。
「感情」とは「うれしい」「楽しい」だけでなく「怖い」「情けない」「悲しい」「不安」といった自分を苦しめるものも含まれます。心理職としては後者の話題をおうかがいすることがほとんどです。何も無いところから、これら感情は一気に沸き上がるのでしょうか。そうではないという考え方があります。
「感情」は、特定の「状況」の中で頭の中に立ち上がる「認知」を通じて生じている、という理論です。また、この「感情」は「身体反応」や「行動」にも影響を与える、と考えられています。
例えば、いつも定時ギリギリで出社するあなたが朝早く一番に出社したとします。 誰よりも早く出社する上司に、こちらから「おはようございます」と 元気よくあいさつした際、「珍しいねー」と言われました。 あなたはどう「認知」しますか?
ある人は、「いつも遅いからと言って、嫌味を言うんじゃねーよ!」と捉えるかもしれません。
またある人は、「やっぱり早めに出社すると、上司も機嫌がいーな!」と捉えるかもしれません。
「状況」としては一定です。
「朝早くに出社して上司に挨拶したときに『珍しいね』と返事された」 で変わりありません。しかし、それをどのように「認知」するのか、人によってさまざまではないでしょうか。前者の場合、出てくる「感情」は「怒り」や「落胆」かもしれませんが、 後者の場合、「喜び」や「うれしさ」が出てくるかもしれません。前者の場合は汗が出たり、鼓動が速くなったり、「身体」に影響が出て、 「行動」としても、わなわなとその場で立ちすくんでしまう方もあるかもしれません。
「感情」とは「うれしい」「楽しい」だけでなく「怖い」「情けない」「悲しい」「不安」といった自分を苦しめるものも含まれます。心理職としては後者の話題をおうかがいすることがほとんどです。何も無いところから、これら感情は一気に沸き上がるのでしょうか。そうではないという考え方があります。
「感情」は、特定の「状況」の中で頭の中に立ち上がる「認知」を通じて生じている、という理論です。また、この「感情」は「身体反応」や「行動」にも影響を与える、と考えられています。
例えば、いつも定時ギリギリで出社するあなたが朝早く一番に出社したとします。 誰よりも早く出社する上司に、こちらから「おはようございます」と 元気よくあいさつした際、「珍しいねー」と言われました。 あなたはどう「認知」しますか?
ある人は、「いつも遅いからと言って、嫌味を言うんじゃねーよ!」と捉えるかもしれません。
またある人は、「やっぱり早めに出社すると、上司も機嫌がいーな!」と捉えるかもしれません。
「状況」としては一定です。
「朝早くに出社して上司に挨拶したときに『珍しいね』と返事された」 で変わりありません。しかし、それをどのように「認知」するのか、人によってさまざまではないでしょうか。前者の場合、出てくる「感情」は「怒り」や「落胆」かもしれませんが、 後者の場合、「喜び」や「うれしさ」が出てくるかもしれません。前者の場合は汗が出たり、鼓動が速くなったり、「身体」に影響が出て、 「行動」としても、わなわなとその場で立ちすくんでしまう方もあるかもしれません。
「感情」が与える影響
上記、当然と言えば当然のことですよね。
ただ、私たちは強い「感情」に囚われ、「身体」や「行動」にまで影響が及んでいること、また、ある「状況」下で「認知」が「感情」「身体」「行動」に強く影響を与えていることに気づいていない場合が多いように思います。
「状況」「認知」「感情」「身体」「行動」
この中で変えやすいものと変えにくいものがあるとしたら、どうでしょうか。
変えやすいものから変えていくことで、悪い連鎖を断つことができれば、私たちは少し生きやすくなるように感じます。
「認知」と「行動」は比較的変えやすいものではないでしょうか。
ただ、私たちは強い「感情」に囚われ、「身体」や「行動」にまで影響が及んでいること、また、ある「状況」下で「認知」が「感情」「身体」「行動」に強く影響を与えていることに気づいていない場合が多いように思います。
「状況」「認知」「感情」「身体」「行動」
この中で変えやすいものと変えにくいものがあるとしたら、どうでしょうか。
変えやすいものから変えていくことで、悪い連鎖を断つことができれば、私たちは少し生きやすくなるように感じます。
「認知」と「行動」は比較的変えやすいものではないでしょうか。
「認知」の癖を知る
もちろん、各人の「認知」の癖、をとらえて変えていくことは早々にできることではありませんが、出てくる「感情」「身体」「行動」が自分にとって不利益を与えるものであれば、「変える」というよりは、あらたな柔らかい考えを作り出し「かぶせる」ことは出来るのではないかと思っています。
癖のある考え方をまったく「0」にすることは難しいと考えています。
まずは、自分の癖を認識して、それに代わる新たな「柔らかい考え」を、5秒後10秒後にでも作り出すことができれば、出てくる感情を少し治めて、心身の反応を制御して、
自分にとってメリットのある行動をとることができるのだと思います。
癖のある考え方をまったく「0」にすることは難しいと考えています。
まずは、自分の癖を認識して、それに代わる新たな「柔らかい考え」を、5秒後10秒後にでも作り出すことができれば、出てくる感情を少し治めて、心身の反応を制御して、
自分にとってメリットのある行動をとることができるのだと思います。
「柔らかい考え」を作り出す12のヒント
柔らかい考え、は万人に効く正解があるというわけではないと感じています。
自分にとって腑に落ちて結果として、例えば100の「怒り」を60まで下げられるもの、であれば良いと思うのです。 ただ、柔らかい考えを作ることは難しいですし、時間がかかる場合もあります。
ですので、その作り方のヒントを以下に示してみます。
①自分の考えに「本当にそうですか」と問う
②あるがままを受け入れる
③ネガティブに考えることを責めない
④同じ悩みを自分が相談受けたら…
⑤「すべき」ではなく「したい」ことは何か
⑥今でなくて、いつか、完璧になれればよい
⑦自分にとって大切なもの、を優先する
⑧「出来ていないこと」ではなく「出来ていること」を見る
⑨尊敬する歴史上の人物になって考えてみる
⑩「過去」「未来」ではなく「今、ここ」を感じる
⑪何か見逃している事実はないか、振り返る
⑫「○○すべき」「○○でなければならない」と考えていないか
ストレスを多く感じる方は、実はその裏に癖のある「固い考え」が潜んでいるのかもしれません。「感情」が大きく沸き上がった時には、その裏で癖が悪さしている場合もあります。
「柔らかい考え」を落ち着いたときにでも考えてみるのは、 ストレス対処法の一つになるのではないでしょうか。
自分にとって腑に落ちて結果として、例えば100の「怒り」を60まで下げられるもの、であれば良いと思うのです。 ただ、柔らかい考えを作ることは難しいですし、時間がかかる場合もあります。
ですので、その作り方のヒントを以下に示してみます。
①自分の考えに「本当にそうですか」と問う
②あるがままを受け入れる
③ネガティブに考えることを責めない
④同じ悩みを自分が相談受けたら…
⑤「すべき」ではなく「したい」ことは何か
⑥今でなくて、いつか、完璧になれればよい
⑦自分にとって大切なもの、を優先する
⑧「出来ていないこと」ではなく「出来ていること」を見る
⑨尊敬する歴史上の人物になって考えてみる
⑩「過去」「未来」ではなく「今、ここ」を感じる
⑪何か見逃している事実はないか、振り返る
⑫「○○すべき」「○○でなければならない」と考えていないか
ストレスを多く感じる方は、実はその裏に癖のある「固い考え」が潜んでいるのかもしれません。「感情」が大きく沸き上がった時には、その裏で癖が悪さしている場合もあります。
「柔らかい考え」を落ち着いたときにでも考えてみるのは、 ストレス対処法の一つになるのではないでしょうか。
投稿日:2023.07.28